田中好子さんの肉声を聴いて
今月、21日に乳がんで亡くなられた元キャンディーズの田中好子さんの
葬儀・告別式が25日、東京・青山葬儀所で営まれ、3月29日、入院中に
収録された肉声が公開されました。
その内容は、東日本大震災の被災者の方々へ悼みの言葉
自分も病気と闘っているけど、負けてしまうかもしれないと・・・
ご自分の死期が近いことを悟っていらしたのでしょう。
乳がんは、発見時のステージやリンパ節への転移への有無によって
治療後の予後がかなり違うようですので田中好子さんの乳がんの発見時の病状や
その後の治療について詳しくは解らないのですが、何度も再発があったとのことから
既にリンパ節への転移などがあったのかもしれませんね。
ニュースなどから解ったことは2010年10月に十二指腸潰瘍を患い
その治療のため絶食をしたことで体力・免疫力が低下、乳がんが再発。
2011年2月にはがん細胞組織が急激に増殖するラッシュ状態となり
肺や肝臓にもがんが転移し、死に至ったようなので
もし十二指腸潰瘍を患っていなければ乳がんを上手くコントロールして
まだまだ生きてらした可能性もあります。
今回の田中好子さんのニュースで乳がんに関してかなり調べました。
乳がんになって完治できたとしても、乳房を全部切除してしまうことになったら
やはり精神的に大きなダメージです。これもかなりの恐怖ですよね。
しかし、調べてみると乳房を全部切除しても“乳房の再建”ができるようです。
これは、女性としてとても大きいことですよね!
再建の方法はいくつかあります。
●お腹、背中、太もも、お尻などから乳がん手術で
切除した乳房へ自家組織を移植する「穿通枝皮弁法」
●シリコンインプラントなどの人工物を用いる方法
最近、注目されているのは「穿通枝皮弁法」です。
「穿通枝皮弁法」のメリットはお腹や背中の筋肉を使用する従来の「筋皮弁法」に比べて
脂肪と皮膚と血管だけを移植する為、腹筋に損傷が残って力が入らないなどの
後遺症が残らないことです。
もうひとつ患者にとって嬉しいのは、シリコンインプラントを用いる
乳房再建術には保険の適用がなく経済的負担が重かったのですが
自家組織を移植する方法は保険の適用があるため経済的な負担が少なくなります。
治療や“乳房の再建”も重要ですが、再発や転移のリスクを可能な限り
少なくするためには日頃の食生活などに気をつける必要があります。
がんペプチドワクチン治療で有名な久留米大学病院の
がんペプチドワクチン事務局のHPでもがんと食事について参考になる
書籍が紹介されています。
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